アジア開発銀行は、2045年に先進国になるためには、インドネシアの国内総生産(GDP)の成長率がパンデミック前の平均を上回る必要があると評価しています。アジア開発銀行の東・南東・太平洋アジア担当副総裁スコット・モリス氏は、12月6日水曜日インドネシアのバリ島で開催された2023年経済開発と公共政策に関する年次国際フォーラムで、現在の世界経済の分断のさなか、インドネシアには先進国になる大きな機会がまだ残されていると述べました。しかし、同氏によると、インドネシアが2045年までに高所得国になるためには、克服しなければならないさまざまな課題があるということです。これらの課題の中には、現在激化している地政学的な緊張、気候変動、インドネシアにおける依然として多数のインフラ不足などが含まれます。これらの課題を克服するための取り組みとして、スコット・モリス氏は、インドネシアでより多くの雇用を創出し、ビジネス環境を改善するために、政府が投資の流れを促進するために段階的な構造改革を実施してきたと評価しています。それとは別に、現在注目されている産業の下流化も、経済成長を支える大きな可能性を秘めています。