パソナインドネシアです。今日は、GENGGONG BALI(ゲンゴン・バリ)の芸術をご紹介します。
10月6日から9日に開催された文部科学省の会議で、バリ州デンパサール市の3つの文化遺産が、2020年インドネシアの無形文化遺産に指定されました。デンパサール市の文化局、IGN Bagus Mataram局長は、3つの文化的作品は、ナンダの伝統、ゲンゴンの芸術、ガンブー・ペドゥンガンの芸術だと述べました。今回のパソナインドネシア(インドネシアの魅力)は、デパンサール市の3つの文化遺産の1つ、つまりゲンゴンの芸術を紹介します。
ゲンゴンは、デンパサールのBanjar Pegok Sesetanにある伝統的な音楽芸術です。この芸術は、1930年代頃にはすでに存在し、I Ketut Regen(Pekak Danjur)が演じました。ゲンゴンは、ロープを引っ張ることで振動させながら口に取り付け、喉の共鳴法を使って音を出すという独特の音とテクニックを用います。ゲンゴンは、もともと乾燥したヤシの葉の中肋でできていて、長さが約18〜20センチメートル、幅が約1.5〜2センチメートルのように形作られていました。今では、ヤシの葉の中肋を得ることは困難であるため、竹に置き換えました。
Banjar Pegok Sesetanのゲンゴンは、地元の人々の大多数が農民であるため、田んぼでの活動を終えたときの休憩時間として自分たちを楽しませるために演奏されていました。それに加えて、社交、挨拶、愛の確立の場でもあります。今ではその役割も少し変わってきています。ゲンゴンは現在、他の楽器とのダンスの伴奏として、また地域の娯楽の媒体としてしばしば演奏されています。
これで、パソナインドネシアを終わります。明日も、他の魅力的なトピックで、またお会いしましょう。