パソナインドネシアです。今日は、北スマトラ州のMAMIANG BAGAS伝統をご紹介します。
北スマトラ州マンダリン・ナタール(マディナ)県、パンヤブンガン群、エク・バニール村には、住民によって今も守られている独特の伝統があります。それは、「マミアン・バガス」として知られていて、一堂に集まって高床式の家を持ち上げる伝統です。家を移動させたい住民に近隣の住民がボランティアで手伝います。移動する家の重さは、もちろん軽いものではなく、数百キロにもなることがありますし、移動する距離も短くありません。この代々受け継がれている伝統は、相互協力の精神が北スマトラ州のマディナ県で続いていることのしるしとして、今も受け継がれています。
マミアン・バガスは、住宅所有者からマミアン・バガスを実施する日程を決定するための会談への招待から始まり、普通村の若者が集まります。移動する日には、あらかじめ用意されていた竹竿が家の全ての支柱に結ばれ通る道もきれいに整えて通れるようにします。号令の一声で、高床式の家が地面から浮き上がり、移動し始めます。
住民は、この木造住宅を一緒に担ぐ必要があります。家が重すぎるために何度も家をおろしたり持ち上げたりする事も珍しくありません。目的地に着くまでには 特に狭い場所を通る時には、何時間もかかる場合がありますが、最終的には、数十人の住民が団結力を持って、家を予定している場所に移す事ができます。
高床式の家が無事に新しい場所に移された後、その家が災害や災いから守られるようにと、感謝の催しが引き続き行われます。そして、マミアン・バガスの伝統は、住民間の緊密な親族関係の形として 一緒に食事をすることで終わります。一緒に食事をすることは、家の所有者から、家を移動するために時間とエネルギーを惜しみなく費やしてくれたすべての住民への感謝の表れです。
パソナインドネシアを終わります。明日も、他の素敵なトピックで、またお会いしましょう。